🌸 唱題によって得られる五つの功徳
- 桜梅桃李倶楽部

- 2025年11月25日
- 読了時間: 6分
まず第一前提として日蓮正宗寺院にて、御授誡又は勧誡を受けて日蓮正宗信徒となる事から始まります。
それは、誡を受ける事で本門戒壇の大御本尊様に繋がり、仏力・法力を賜る信仰が出来るからであります。

序:唱題は「生命の宝庫」を開く鍵
日蓮大聖人様は、
「南無妙法蓮華経は一切の功徳を具足す」(御書 832頁)
と仰せです。
つまり、唱題とは単なる信仰行為ではなく、
すべての善根・福徳を生み出す生命の法則を起動することです。
ここでは、御書に説かれる功徳を現代的に整理し、
五つの視点から解説します。
第一の功徳 心の安穏(内なる平和)
「此の経を持つ人は、現世安穏・後生善処なるべし」(御書 340頁)
唱題の第一の功徳は、
心の中に「揺るがぬ安穏(あんのん)」が生まれることです。
私たちは日々、怒り・恐れ・不安などに心を乱されます。
しかし題目を唱えると、
心が仏法のリズムに調い、迷いが静まっていきます。
日蓮大聖人様は、
「南無妙法蓮華経は一切の病の良薬なり」(御書 1101頁)
と仰せの通り、
心の病も、唱題によって少しずつ癒されていきます。
これは単なる心理的効果ではなく、
生命そのものが清浄の方向へと整う作用なのです。
第二の功徳 智慧(真の理解力)
「信心の智慧は仏智なり」(御書 775頁)
唱題を重ねるうちに、
物事の本質が自然と見えるようになります。
迷いの中にあっても、
「どうすれば正しいのか」
「今、自分にできる最善は何か」
という智慧が湧いてくる。
これは学問的な知識とは異なり、
仏界の生命から湧き出る智慧(仏智)です。
その結果、人生の判断や人間関係が円滑になり、
自ずと善い方向へ導かれていきます。
第三の功徳 福運(環境と運命の好転)
「法華経を持つ人は、諸天昼夜に守護す」(御書 1068頁)
唱題によって、目に見えない諸天善神が守護します。
それにより、人生のあらゆる方面に福運が積まれていきます。
・不思議なタイミングで人との縁が開ける
・困難な状況に援助や助言が現れる
・経済や健康が少しずつ安定していく
こうした現実的な変化は、
妙法の功徳による因果の転換です。
「一念の信心によって万倍の福を得る」(御書 436頁)
第四の功徳 人間関係の調和と慈悲の拡大
「慈悲の心なくんば仏になるべからず」(御書 519頁)
唱題によって、
自己中心の心がやわらぎ、他人を思いやる心が自然に育ちます。
家族・職場・地域での人間関係が円満になるのは、
相手が変わる前に、自分の心が変わるからです。
「法華経を持つ人は、毒を薬と為す」(御書 1136頁)
たとえ周囲に困難や対立があっても、
それを慈悲と智慧で乗り越える力が湧き、
結果として関係性が癒され、調和が訪れます。
第五の功徳 成仏(生命の究極的変革)
「一念三千を識得するを以て即身成仏と云うなり」(御書 712頁)
唱題の最終的な功徳は、
今この身のままで仏となる、すなわち即身成仏です。
「成仏」とは死後のことではなく、
生きながらにして「迷いと悟りを統一した境界」に至ること。
すなわち、
・どんな苦しみも意味あるものに変えられる
・恐れず、堂々と生きる
・他を幸せに導ける
そうした生命の境地に到るのです。
この境地を得た人は、
どんな試練の中でも光を失いません。
まさに「仏界即凡界」の証です。
五つの功徳のまとめ
功徳 | 内容 | 御書の根拠 |
① 心の安穏 | 不安・迷いが静まり、心が安定 | 「現世安穏・後生善処なるべし」 |
② 智慧 | 真実を見抜く判断力が生まれる | 「信心の智慧は仏智なり」 |
③ 福運 | 運命・環境が好転し、守護を得る | 「諸天昼夜に守護す」 |
④ 慈悲 | 人を許し、愛し、調和をもたらす | 「慈悲の心なくんば仏になるべからず」 |
⑤ 成仏 | 生命の本源が開き、迷いを超える | 「即身成仏と云うなり」 |
結び ― 唱題こそ人生の最高の修行
日蓮大聖人様は、
「南無妙法蓮華経の五字は一切の仏の功徳の総体なり」(御書 832頁)
と説かれました。
つまり、
この一題目の中に、
無限の智慧・福徳・慈悲・成仏の力がすべて具わっているのです。
南無妙法蓮華経と唱えるその声は、
宇宙の根源と響き合い、
自身も他者も幸福に導く力となります。
唱題の正しい姿勢と実践方法
序:唱題とは「仏界の自己」との対話
日蓮大聖人様は、
「南無妙法蓮華経と唱うるは、我が身を仏に奉るなり」(御書1164頁)
と説かれています。
唱題とは、外に向かって祈ることではなく、
自らの生命に宿る仏界を呼び覚ます行です。
したがって、その唱題の姿勢が正しければ、功徳は限りなく深くなります。
ここでは、日蓮正宗の信心に基づく「正しい唱題の姿勢と実践方法」を、
五つの要点に整理して解説します。
第一の要点 正しい信心の根本 ― 御本尊様への帰依
日蓮正宗における唱題の根本は、
大御本尊様を信じ、御本尊様に向かって唱えることです。
「本門戒壇の大御本尊こそ一切衆生成仏の根本なり」(日興上人御遺誡)
御本尊様は、日蓮大聖人様の生命そのものであり、
宇宙法界の根源「南無妙法蓮華経」が顕現された御境界です。
御本尊様に向かって唱題することで、
自己の中の仏界と大御本尊様の仏界が呼応し、
無限の力が湧き出ます。
したがって、本門戒壇の大御本尊様を離れた唱題には、真の功徳はありません。
第二の要点 姿勢・心構え ― 誠と感謝をもって唱える
大聖人様は、
「信心の二字は功徳の母なり」(御書802頁)
と仰せです。
唱題は、量よりも心の誠実さが肝要です。
姿勢:背筋を正し、御本尊様を正面に拝します。
目線:御本尊の中央「南無妙法蓮華経」の文字に心を合わせる。
手:合掌して、十界互具(自己と仏の一体)を観じる。
また、唱題のときの心構えは、
「お願いする心」よりも「感謝と誓願」の心が最も尊いと教えられています。
「願くは法華経の行者となりて一切衆生を利益せん」(御書385頁)
第三の要点 唱題の時間と継続 ― 「一念を尽くす」
「信心の厚薄によって浮沈これあり」(御書1361頁)
唱題は「長く続けること」よりも、
一念を込めて唱えることが大切です。
短い時間でも、一心に唱える題目は功徳が深いのです。
日蓮正宗の基本実践としては、
朝夕の勤行(方便品・寿量品)と唱題を欠かさず行うことが大切です。
特に朝の唱題は、その日の心を定める「生命の調律」です。
夜の唱題は、一日の反省と感謝を込める「生命の清掃」です。
「一日一日が一生成仏の修行なり」(日寛上人)
第四の要点 唱題の内容 ― 「題目にすべてを込める」
唱題とは、願いを細かく口にすることではなく、
一切を南無妙法蓮華経に託すことです。
【桜梅桃李倶楽部:村田】
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