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日蓮正宗は日蓮大聖人様を末法の御本仏して仰ぎ、日蓮大聖人様から唯一人その一切の法を付属された日興上人を開祖とし、以来今日の第68世日如御法主猊下まで日蓮大聖人様の法のすべてと真髄を正確に受け継ぎ守ってきた唯一の宗派となります。
時代の流れや為政者からの弾圧また利得の貪りのために教義を変えてきた他宗派や、浅はかな知識や欲望のために民衆を惑わす新興宗教とは異なり、唯一日蓮大聖人様の法のすべてを相承された当宗だけが、宗旨建立以来約750年の間その教えを正しく守り通してきたのです。
此の経は相伝に有らざれば知り難し
(一代聖教大意:御書83頁)
日蓮大聖人様は信仰の実践にあたり「信・行・学」という3つの意義を示されました。
「信=御本尊を絶対的に信ずること」このことが何よりも肝心であります。
大聖人様の法をすべて受け継いだ唯一の当宗がいうところの御本尊とは総本山大石寺におわします御本尊様ただ一つであります。故に、間違った本尊や勝手に作ったり改竄した本尊などをいくら信じても、それは日蓮大聖人様の教えられる「信」にはあたらないということです。
「行=信仰を確立するための修行」であり決して簡単なものではありません。
行にいう自行とは朝は五座夕は三座の勤行を日々行うことが基本となります。
勝手な都合で省略したり、適当に作った御観念文を唱えたりするものではありません。大聖人様からの相承を受け継いでおられる御法主猊下様の指導に則った勤行を実践しなければ、それは大聖人の言われた「行」では無いということです。
十如是自我偈題目なりとも、五座三座の格式相守るべし
(日寛上人:報福原式治状)
行にいう化他行とは人々に正しい日蓮大聖人様の仏法を伝えていくことです。
化他行とは慈悲の心から行われるものであり、勧誘ではありません。入信した者を利用していくために行うのは勧誘であり新興宗教などに多く見られますが、慈悲の心で行う当宗の化他行は見返りを求めることもなく、ましてや入信者を利用する目的などありません。ただ、眼の前にいる者のために正しい仏法を伝えることそれのみになります。
自行若し満つれば必ず化他有り、化他は即ち是慈悲なり
(日寛上人:御書文段)
「学=大聖人様の仏法を正しく学ぶこと」です。
浅い知識の者が御書の上っ面だけを読んで理解したような気になり解説や講義をしている例が散見されますが、このような輩の講義をいくら聞いても得るものは何もないばかりか、むしろ間違った方向に誘導されてしまいます。相承を受け継いだ御法主上人猊下様の指導に則った学びでなければ、それは大聖人様の言われる「学」とはなりません。
何としても此の経の心をしれる僧に近づき、弥(いよいよ)法の道理を聴聞して信心の歩みを運ぶべし
(新池御書:1457頁)
大石寺の現在
奉安堂

第六十七世日顕上人の発願により、平成14年(2002年)に建立されました。ここには日蓮大聖人の出世の本懐である、本門戒壇の大御本尊が厳護されています。日本の伝統的寺院建築としては類を見ない規模の建物で、間口75メートル・奥行き116メートル・高さ55メートルを誇り、堂内には5千余の信徒席が設けられています。